【そばは血糖値の上昇が遅いから太りにくい】に隠された罠!ヘルシーに食べるには…?
「そばは血糖値が上がりにくい」「そばは太りにくい」と思っている人は、多いのではないでしょうか?
結論から述べると、答えは「ノー」です。
そばは、一概に太りにくい食べ物だとはいえません。
では、なぜ「そばは太りにくい」といわれるのか…そこには隠された大きな罠があるのです。
今回は、そばが太りにくいと言われる所以(ゆえん)やヘルシーに食べるコツなどを解説していきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
さまざまな食品のGI値はどれくらい?
GI値とは?
血糖値の上昇作用を、GI値と呼びます。
GI値の高い食品よりも、低い食品を摂取したほうが「太りにくい」といわれているのです。
血糖値が上がると、それを抑えようとしてインスリンが分泌されます。
インスリンは血糖値を下ようとしますが、この時に血中の糖分を脂肪に変えて体に貯め込もうとします。
つまり、インスリンの分泌量が多いと、「体により脂肪をため込んでしまう」結果になるわけです。
そばはGI値が低い食品なので、インスリンの分泌量が少なく、血糖値の急上昇を抑え、ダイエットなどには効果的だといえるのです。
GI値を知ろう
数多くある食品のGI値を知ることは、とても大切です。
ここからは、いくつかの食品のGI値を紹介していきます。
・白米…88
・食パン…95
・玄米…55
・うどん…85
・パスタ…65
・そば…54
・肉類…45前後
・魚介類…40前後
・野菜類やキノコ類…30前後が多い
・海藻類…15前後
白米などの炭水化物は、他の食品と比較すると、GI値の高い食品だということがわかります。
一方、野菜類やキノコ類、海藻類などは、GI値が低い食品だといえるでしょう。
そばは“麺類の中”では血糖値の上昇が遅い!
GI値をみてわかるように、そばは肉類などの他の食品と比較すると、決して血糖値の上昇が遅い食品とはいえません。
しかし、「麺類の中」では、血糖値の上昇が遅い食品だといえるでしょう。
白米や食パン、うどんなどに比べるとGI値が低いため、炭水化物や麺類を食べたいときは、「そば」という選択をするのがベストかもしれません。
そばをヘルシーに食べるコツ
そばをヘルシーに食べるには、
・「単体で食べない」
・「そばを食べる前にサラダなどを食べる」
・「野菜類やキノコ類、海藻類などをのせて食べる」
・「小麦粉が使用されていない十割そばを選ぶ」
などを意識すると良いでしょう。
もっとも注意が必要な点は、小麦粉が含まれているそばが多いことです。
小麦粉の含有量が多ければ、血糖値は上昇しやすいため、できればGI値が低い十割そばを選ぶようにしましょう。
そばは、単体で食べることも多いですが、ツルツルと入るため、食べ過ぎてしまうこともあります。食べ過ぎを防ぐためには、単体で食べるのではなく、副菜を取り入れたり、他の食品をのせて食べたりするのがおすすめです。
また、麺類の中ではGI値が低くても、他の食品と比べると血糖値が上昇しやすいので、事前にサラダなどを食べておくと良いでしょう。
「そばは血糖値の上昇が遅いから太りにくい」。
これは、あくまで麺類(炭水化物)で比べた時の話です。
他の食品と比べると、特別GI値の上昇が遅いわけではありませんので注意しましょう。
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