じつは栄養豊富!北海道の郷土料理【肉編】

海に囲まれた広大な大地の北海道は、独自の食文化が発展しました。
土地柄鮮度の良い食材が手に入りやすく、「これも料理に使うの!?」と本州の方から見たら驚かれるものもあるかもしれません。

北海道ならではの料理、今回は肉料理について紹介します。

 

北海道の肉料理

「その土地に生息していた」「地域で家畜として飼われていた」
といった理由で、地域独特の食文化が発展したのでしょうか。
たとえば、沖縄ではヤギの肉を食べるという文化があります。
汁物や刺し身として調理するそうです。

さて、北海道といえば何の肉を食す文化があるのか?
ぜひ、お住まいの地域と比較してみてください。

 

ジンギスカン

北海道を代表するグルメといえば、やっぱりジンギスカンでしょう!
今では、本州にもジンギスカンの専門店が続々オープンしていますね。

ぶ厚いジンギスカン鍋をよく熱し、その上に玉ねぎ・キャベツ・もやしなどの野菜とラム(仔羊の肉)やマトン(成羊の肉)をのせ、よく焼けば食べ頃。
春はアスパラ・夏はピーマンやナスといった、季節の野菜を一緒に焼いてもおいしいです。
家庭用のホットプレートやフライパンで調理できるのも、人気の秘訣です。

焼く前に肉をタレに漬け込む食べ方と、肉を味付けせずに焼きタレをつける食べ方、2通りの食べ方があり、どちらが良いかはお好みで。
肉を食べたあとのシメは焼きそばで!
肉から出た脂とよく焼けた野菜が麺とマッチして、ついつい食べすぎてしまうかも!?

 

ジビエ(鹿)

北海道に生息する野生動物といえば、何を思い浮かべますか?
「熊」という人もいれば、「鹿」を思い浮かべた人もいるかと思います。

一時、野生の鹿が増えすぎて交通事故や農林業の被害が深刻化したことがありました。
そのためハンターによって捕獲され、資源として活用されることがあります。

高タンパクで低脂肪、鉄分の含有量が高い栄養豊富な鹿の肉。
生で食べるとE型肝炎や住肉胞子虫感染症の恐れがあるので、必ず加熱調理しましょう。
ステーキやジンギスカンの羊肉の代わりに、さまざまな調理法で味わうことができます。

 

なんこ鍋

空知地方の郷土料理として、なんこ鍋というものがあります。

「なんこ」とは、「馬の腸」という意味の方言だそうです。
馬のモツを味噌で煮込んだ鍋料理で、その昔炭鉱の作業員の間でビタミンB2欠乏症が発生した時に広まったとされています。
秋田県の鉱山でもなんこ鍋が食されていた、という記録があり、馬肉の栄養価は高く滋養強壮の貴重な食材だったのでしょう。