いろはが伝授!「更科そば」の美味しい食べ方とは?
みなさんは普段どのように更科そばを召し上がっていますか?どのようにと言われても…。「そばつゆをつけてそのまますするだけでしょ?」と思われた方もいるかもしれません。ですが、更科そばには、そば本来の風味や食感をしっかりと味わう食べ方があるんです。
今回は、更科そばの美味しい食べ方を店主の思いと共にお届けします!
更科そばはどんなそば?
更科そばはどのようなそばなのか。みなさんどのようなイメージをお持ちでしょうか。一般的に色が白っぽく、細いそば。とイメージされるのでは?
更科そばとは、そばの実の胚乳の中心部からとれる更科粉を原料に作られたそばです。
そばの実は、外皮に近いほど色と香りが強くなります。そのため、そばの実の中心部からとれる更科粉は色が白く、田舎そばに比べると、そば特有の香りは強くありません。
更科そばの原料、更科粉はでんぷんを多く含んでいます。そのため更科そばは、上手に打つとそばのコシが出やすいです。
「いろは」の店主が考える更科そばの美味しさ
更科そばの美味しさは、なんといってもそのコシの強さです。
そばのコシとは、程良い弾力、心地よい噛み心地、口当たりと喉越しの良さといった感覚を総合的に表します。細く滑らかな舌触りでありながら、噛めばしっかりと存在感を示す「コリコリ」とも「シャキシャキ」とも表現される食感は更科そばならではの美味しさです。
「いろは」の店主が教える!更科そばの美味しい食べ方
ここまで、更科そばにどのような特徴があるのか、お話させて頂きました。さて、ここからは、更科そばの美味しさを逃さない食べ方をお伝えします。
初めのひと口はそばつゆをつけずに
そば本来の味を楽しむために、まずは、そばつゆをつけずにそのまま空気を含むようにスルスルっとすすってみましょう。
そばつゆを少しだけつけて勢いよくすする
そば猪口を持ち、そばの下半分くらいをつゆに浸し勢いよくすすりましょう。途中で嚙み切らず、口いっぱいにほお張るイメージでズルズルっと吸い込んでください。そして噛みしめます。更科そばならではの強いコシを楽しんでください。
そばに直接薬味をのせて
刻みネギやわさびなど、お好みの薬味をそばにのせて味の変化を楽しみましょう。このとき注意して欲しいポイントは、そばつゆに直接薬味をいれないことです。もちろん絶対にしてはいけないわけではありませんが、その都度そばに薬味をのせて食べる方が、最後まで美味しく召し上がれると思います。そばつゆの味を最後まで活かす食べ方です。
美味しさが逃げないよう早めに食べる
更科そばは、とても伸びやすいそばです。特に当店の更科そばは、つなぎとなる小麦粉の量が少なく伸びやすい特徴があります。温かいつゆに浸かったまま10分もすればブツブツと切れてしまいます。
更科そばは茹で上がってすぐにサッと食べるのが、一番美味しい食べ方です。時間が経つにつれ、更科そばならでは力強いコシがなくなっていきます。
いつもの更科そばをもっと美味しく
いかがでしたか?今回は更科そばをより美味しく召し上がって頂くための食べ方をご紹介しました。好きなものは好きなように食べたい。と思われる方もいらっしゃるでしょう。もちろんお客様がそれぞれお好きな食べ方でそばを召し上がるのが一番良いことだと思っています。
ですが、そばにも色々な種類や特徴がありますので、召し上がるそばの特徴に合わせて食べ方を変え、そばの新たな美味しさを知るきっかけになってくだされば嬉しい限りです。是非今後もそばを楽しんでくださいね!
小樽を訪れたときは「手打ちそばいろは」へのお越しお待ちしております。