そばの薬味は全部で何種類あるか知ってる?食べる前に確認してみよう!

そばだけでも美味しいですが、添えてあると一層嬉しいのが「薬味」です。

薬味とは、体に悪い成分を打ち消してくれる「薬」でありながら、そばの旨みを増幅する「味わい」でもあります。そばの薬味にはどんなものがあるのか、薬味の持つ効果と共に紹介します!

 

まずは歴史ある定番薬味から!

江戸時代から愛されている「薬味の御三家」とも言われる薬味は、ねぎと七味唐辛子、大根おろしです。

ねぎには硫化アリルという成分が含まれています。ねぎ特有の香りのもとでもある硫化アリルは、消化液を分泌して食欲を増進させるほか、殺菌・抗菌作用、血栓予防、体を温めるといった効能を持っています。
また、そばに含まれているビタミンB1と結びついて吸収をサポートするため、代謝や疲労回復にも効果的です。

暖かいそばに欠かせない七味唐辛子には、体を温めて消化吸収を助けるカプサイシンとカロチンが含まれています。唐辛子のスパイシーな刺激は、そばの味わいに奥行きを与えてくれるでしょう。

大根おろしは、消化酵素ジアスターゼが消化をサポートしてくれ、豊富な食物繊維が腸内環境を整えてくれます。また、辛味のもとであるイソチオシアネートは口内をさっぱりとさせるほか、殺菌作用や抗酸化作用を持っています。

 

今や欠かせない!現代の定番薬味

続いて、現代の定番薬味とも言えるわさびと海苔、とろろを紹介します。

江戸時代には高級品だったわさびは、今では手軽にそばに合わせられる王道の薬味です。爽やかな辛味と香りが食欲を増進してくれるほか、辛味成分のシニグリンがそばに含まれているビタミンB2の効果を高めてくれます

海苔には、水に溶けやすく柔らかい食物繊維が豊富に含まれています。また、そばにないビタミンAや鉄分といった栄養素を持っている点も見逃せません。

そばの喉越しを良くしてくれるほか、栄養価の高いとろろも人気の高い薬味です。水溶性食物繊維が豊富で、血糖値の上昇を抑え、血中コレステロール値を下げてくれます。

 

新たな定番?ちょっぴり珍しい薬味

さっぱりとしていて冷たくても暖かくても美味しいそばは、様々な薬味とマッチする可能性を秘めています。

例えば、酸味が食欲をそそり二日酔いに効果的な梅干し

食欲のない時でも喉越し良く食べることができ、栄養素も豊富なネバネバ食材であるオクラ

安価ながら見た目が華やかで栄養満点の

つゆとのシナジーが高く、疲労回復効果も期待できるかつお節

スパイシーで体を温めてくれるしょうが

香りが良く、美容にも良いごま

挙げていけばきりがありません。既に街のそば屋でお馴染みの薬味もありますね。その日の気分や体調によって薬味を足して、美味しくそばを楽しみましょう。