なぜ「蕎麦湯」を飲むの?蕎麦湯に含まれる栄養や飲むメリットを解説!

蕎麦湯とは

お蕎麦屋さんへ行くと、白くにごったとろみのあるお湯を出されますよね。

「蕎麦湯」とは、蕎麦を茹でたときの茹で汁のことを言います。

「ただの茹で汁じゃないの?」と思うことなかれ、蕎麦湯には身体によい栄養素がたくさん含まれているのです。

これまで飲まずにスルーしていた方はもったいない!

蕎麦湯の栄養素を知れば必ず飲みたくなること間違いなしですよ。

 

蕎麦湯に含まれるうれしい栄養素

蕎麦を茹でた後の茹で汁には、実はたくさんの栄養が含まれています。
蕎麦湯に含まれる栄養素にはどのようなものがあるのでしょうか。

タンパク質

タンパク質は筋肉や肌、髪の毛など、身体を作るうえで欠かせない栄養素の一つ。
蕎麦には良質な植物性のタンパク質が多く含まれています。

植物性タンパク質は動物性タンパク質と比べると脂質が少なく低カロリーなため、健康に気をつかう方にもおすすめです。
また体内で合成することができない必須アミノ酸を豊富に含んでいるため、積極的に取るべき栄養素と言えます。

ビタミンB群

蕎麦に豊富に含まれるビタミンB1は疲労回復や精神を安定させ、食欲不振に効果的です。
同様に多く含まれるビタミンB2には、皮膚や髪などを再生させる働きがあります。

ビタミンB群はエネルギーに変える働きをするため、健康的な生活の維持に欠かせません。

特に現代では食生活のみだれなどによりビタミンB群が不足しがちなため、意識して取りたい栄養素です。

ルチン

ルチンはポリフェノールの一種で抗酸化作用を持つビタミン。
毛細血管を強化して弾力のなくなった血管を修復し、血液の流れをスムーズにする効果があります。

動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果があるため、現代人にとって欠かせない栄養です。

また血圧を下げる効果もあり、一定量を食べ続けることで安定した血圧を維持することができます。高血圧に蕎麦がいいと言われるのはこのためです。

他には、ビタミンCの吸収促進作用による肌の老化予防も期待できます。

女性には嬉しい効果ですね。

大根おろしが添えられているのは理にかなっていると言えます。

カリウム

カリウムはミネラルの一種で、体内の余分な塩分を排出する働きがあります。
高血圧やむくみは塩分のとりすぎが原因と言われています。

蕎麦つゆは濃くて美味しいですが、塩分は高め。

蕎麦にはたくさんのカリウムが含まれているものの水に溶けやすいので、蕎麦を茹でるとどんどん溶け出してしまいます。

蕎麦湯を飲むことで、溶け出てしまったカリウムを余すことなくとることができるというわけです。

 

蕎麦湯を飲むメリット

蕎麦はバランスが取れた栄養食で糖や脂質の代謝を助ける働きもあり、最近ではダイエットにも人気なんですよ。

ただ蕎麦粉の栄養は水に溶けやすく、良質なタンパク質やビタミンB群、カリウム、食物繊維、でんぷんなど、たくさんの栄養素が茹で汁に溶け出てしまいます。

蕎麦湯を飲むことで、茹で汁に流れ出てしまった栄養素を取り入れることができるというわけですね。

また冷たいざる蕎麦を食べた後は、冷えた身体をじんわりと温めてくれます。

 

蕎麦湯を飲むメリットはおわかりいただけましたでしょうか。

たくさんの栄養が取れて身体を温めてくれる蕎麦湯。
蕎麦湯の魅力を知って、おなかいっぱい飲んでみてはいかがでしょうか。