そば湯とは?なぜ飲むの?意味や飲み方を解説します
そば屋さんでそばを食べたあとに、店員さんから「食後にそば湯をどうぞ」と言われた経験はないでしょうか。聞きなれた言葉ではあっても、そば湯がどんなものなのかまで詳しく知っている人は意外と少ないでしょう。
今回はそば湯の意味や飲む理由、歴史などについて詳しく解説するとともに、そば湯の楽しみ方や飲み方などもご紹介します。
そば湯の意味
そもそもそば湯とは、そばを茹でたときに出る白くてとろみのある茹で汁のこと。そばに含まれるたんぱく質が溶け出すことにより出てくる液体です。
基本的には、そばを食べるときに使った残りのそばつゆにそば湯を入れて食べる仕組みとなっています。
そば湯を飲む理由
そばには、ポリフェノールのルチン、アミノ酸、ビタミンB1といったあらゆる種類の栄養がバランスよく含まれています。
そばを茹でる際にこれらの栄養素が溶け出しているため、そば湯を飲むことでそばの風味を楽しみながら、栄養を取り入れることも可能です。
なぜ「蕎麦湯」を飲むの?蕎麦湯に含まれる栄養や飲むメリットを解説!
そば湯の歴史
そば湯を飲むという歴史は、江戸時代から始まったようです。元禄10年(1697)に出された「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)」という書物に、そばを茹でた湯を飲むという記載があります。
また、信州地方ではそばを主食として食べる風習があったそうです。信州を訪れた旅人が、そばを食べたあとにそば湯を出されたことがきっかけとなり、江戸に広がっていったと言います。
蕎麦湯の歴史大全!なぜ蕎麦湯を飲むようになったのか発祥はどこなのか
そば湯の美味しい飲み方
そば湯はそのままの状態で飲むものではなく、そばを食べたときに残ったそばつゆに入れて飲むのが一般的です。
そばつゆとそば湯を割ったことによって味が薄くなったと感じる場合は、わさびや山椒などの薬味を入れてみると良いでしょう。
そば湯を飲まない選択肢もある
たくさんの栄養素が詰まっているそば湯ですが、そば湯を出されたからと言って、必ずしも飲まなければならないわけではありません。
ご自身が別に飲まなくてもかまわないと思うならば、飲まない選択をしても問題ないでしょう。
そば湯をそのまま飲むこともできる
そばつゆと薄めたほうがいいとされるそば湯ですが、そば湯はそのままストレートで飲むこともできます。
そば湯をそばつゆで割ると、必然的に塩分も高くなるので、塩分の摂りすぎなど健康面を気にする場合はそのままそば湯のみで飲むのがおすすめです。
そば湯はカロリーが低い
そば湯はあくまでも、そばを茹でた際に出る汁です。そのため、湯呑み茶碗1杯分ほどの量であれば7kcalほどしかありません。ここでは、そば湯のダイエット効果や栄養効果をご紹介します。
そば湯のダイエット効果
そば湯に含まれているビタミンB1やB2は、糖質と脂質の代謝を良くする働きが期待できます。
そのため、そば湯を飲む直前に食べたそばが脂肪に変わる前にそば湯に分解されることで、ダイエット効果も期待できるでしょう。
そば湯の栄養効果
前述した通り、そば湯にはたんぱく質からルチン、アミノ酸、ビタミンB1、ビタミンB2などあらゆる栄養素が豊富に含まれています。
特にルチンは、ビタミンCと一緒に毛細血管を強化する効果がある栄養素です。弱くなった血管を修復し、健康的な血管に導くため、動脈硬化などの予防にも繋がるでしょう。
そば湯の作り方
そば湯は、生そばがあれば自宅でも簡単に作ることができます。ここでは、自分で簡単に作れるそば湯の作り方を確認しておきましょう。
- 生そばを茹でたときに使った鍋を何もせず、そのまま3分ほど置いておきます
- 時間が経つと、鍋の底に沈殿が出てくるようになります
- 沈殿物が混ざらないように、静かに上澄みを捨てれば完成です
このようにそば湯は簡単に作れるものなので、ぜひ生そばを買った際に挑戦してみて下さいね。
まとめ
そば屋さんで目にする機会の多いそば湯が、どんなものなのかをおわかりいただけたのではないでしょうか。
そば湯は飲まなくてもいいものですが、飲むことでたんぱく質からルチン、アミノ酸などのさまざまな栄養素を身体に取り入れることができます。また、カロリーが低いので、ダイエット効果も期待できるでしょう。
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