なぜ「そば」が健康に良いとされるのか?その理由をわかりやすく解説!

サッと手軽に茹でて、ツルツルっと喉越し良く、ヘルシーなイメージを持つ「そば」。

「そば」は体に良いと分かっているものの、どのように良いのかと聞かれると「ただなんとなく…」で会話も済ませてしまいがちなことありませんか?

今回は、なぜ「そば」は健康に良いのか。その理由をわかりやすく解説いたします。

 

健康を気にされている方は注目!「そば」には20の栄養素


ざるそば一枚260gでも

エネルギー 296kcal
タンパク質 12.48g
脂質 1.82g
炭水化物 57.46g
ビタミンE 0.26mg
ビタミンB1 0.21mg
ビタミンB2 0.05mg
ナイアシン 1.56mg
ビタミンB6 0.13mg
葉酸 13ug
パントテン酸 0.57mg
ナトリウム 130mg
カリウム 33.8mg
カルシウム 31.2mg
マグネシウム 85.8mg
リン 187.2mg
2.34mg
亜鉛 1.04mg
0.26mg
マンガン 0.86mg

上記を見ただけでもビタミン・ミネラルが豊富ですよね

では「そば」に含まれる健康効果の高い栄養素を具体的にご紹介します。

 

1. 注目度が高まる「ルチン」

ルチンはポリフェノールの一種で、体にさまざまな「良い影響」を与えてくれるものです。

ルチンには、血管を硬くするのを防いで、血流をよくするため、高血圧や動脈硬化、脳梗塞や心臓病などの血栓が原因となる病気の予防に効果的と言われています。
認知症予防や糖尿病などの生活習慣病予防、関節の痛みを軽減する働きもあります。

 

2. ”第7の栄養素”のひとつ「カテキン」

カテキンもポリフェノールの一種。

殺菌効果や抗酸化力が強く”第7の栄養素”とも呼ばれるフィトケミカルのひとつです。抗ウイルス・抗菌作用により感染性胃腸炎や、O-157予防に効果を発揮します。

抗酸化作用の高い成分は、体が酸化することを防ぎ、他にも食後の血糖値上昇を抑えるため、肥満予防に効果的です。

 

3. 肝機能の保全効果に期待「コリン」

コリンはビタミンの一種で、肝臓に脂肪が沈着するのを防ぎます。腎臓の働きを助ける効果もありますので、この相乗効果でお酒を飲む方にオススメです。

健康効果として、記憶力を高めたり、認知症の予防効果があります。

 

4. 美肌効果や疲労に「ビタミンB群」

ビタミンB1は糖質の代謝を促し、糖質を効率よくエネルギーに変え、疲労回復にも効果を発揮します。

ビタミンB2は、糖質や脂質・タンパク質の代謝を助け、新陳代謝を促進します。皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあり、健康な身体の成長や維持に欠かせません。

 

5.「ビタミンE」は老化防止効果

体内の活性酸素を除去する働きがあるビタミンE

活性酸素は体の細胞を傷つけ酸化させて、シミやしわの原因を作り老化に繋がります。ビタミンEは体内の細胞膜で活性酸素から守ってくれるので、老化を防止してくれます。

 

6. 「そば」の食物繊維は食品中トップレベル

食物繊維には2種類があり、蕎麦に多く含まれるのは”不溶性食物繊維”です。

便通改善に効果を発揮し、整腸作用があるため、大腸ガンの予防にもよいと言われています。また、胃腸内の掃除をしながらゆっくり移動するため満腹感が続き、食べ過ぎ防止につながることから、ダイエットに利用されます。

 

7. 「ミネラル」で元気な体づくり

5大栄養素の1つミネラルは、不足すると貧血や骨が弱くなったり、むくみが出たりします。特に女性は毎日取りたい栄養素です。

 

8. 体を構成する要素「たんぱく質」

たんぱく質は、生命を維持するために欠かせない3大要素のひとつ。そば粉に含まれるたんぱく質は良質なアミノ酸で、タンパク質量は穀物の中でもトップクラスを誇ります。

 

幸せな毎日に健康は欠かせませんよね。「そば」は日本の伝統食ですが、健康食としてもとても優秀な栄養素の宝庫なんです!
そして最後に、「そば湯」には上記の栄養成分が溶け出しているので、「そば湯」がある時は積極的に飲むようにするといいですよ!

 

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