2つのお菓子、共通点はアレだった!?北海道の郷土菓子2選
北海道には数々の郷土料理があることを、当ブログで紹介してきました。
ところで、あなたは家庭に伝わる北海道独自のお菓子があることをご存知でしょうか?
北の風土が生み出した素朴な味はおばあちゃんからお母さんへ、そして子どもたちへと伝わり、今もなお親しまれ続けています。
今回は北海道に伝わる郷土菓子、べこもちとこうれんを紹介します。
べこもちとこうれんの共通点は…アレだった
さて、突然ですがここでクイズを出題します!
これから詳しく紹介するべこもちとこうれん、この2つの郷土菓子にはある共通点があります。
その共通点とは、一体何だと思いますか?
答えは最後に発表しますので、お楽しみに。
べこもち(かたこもち)
画像提供元 : 檜山振興局
北海道(主に道南地方)に昔から伝わる和菓子です。
特徴は木の葉の形をしていることと、白とダークブラウンのツートンカラー。
道南の江差町と周辺地域では、かたこもちと呼ばれています。
昔は端午の節句(5月頃)に手作りのものを食べることが多かったのですが、現在はスーパーのパンコーナーや有名なお菓子屋さんなどで通年販売されているので、いつでも味わえます。
材料は白玉粉・上新粉・片栗粉・砂糖・黒砂糖。
特徴的なツートンカラーの白い部分は上新粉に白砂糖を、茶色い部分は黒砂糖を混ぜ合わせることで作られます。
【作り方】
白玉粉と上新粉を混ぜ合わせておき、熱湯に白砂糖を溶かし、粉を半分加え練ります。
茶色の部分の生地は熱湯に黒砂糖を溶かし、残りの粉半分を加えて練ります。
白と黒の生地を合わせ1本の棒状にまとめたら、適度な大きさに分割し木の葉の型に入れて成形します。
成形した生地を蒸し器で蒸せば、完成です。
専用の木の葉型も同梱されている『べこもちの粉』という商品も販売されており通販で購入できるので、試してみてはいかがでしょうか?
こうれん
写真提供:esashi.town
はじめて名前を耳にする方も多いのでは?
こうれんは、道南・江差町とその周辺地域に昔から伝わる郷土菓子です。
材料はもち米・砂糖・塩・ゴマと、とてもシンプル。
しかし、手間と時間をかけて作られ、さらに作る時期も5月から7月頃と限られている、希少価値が高い一品です。
【作り方】
まず、お餅をつきます。
ついたお餅に砂糖・塩・ゴマを混ぜて練り、均等な大きさに丸めたら薄く伸ばします。
それを約2日間天日干しすれば、完成です。
油で揚げたり、オーブンやトースターで焼けば、サクサクとした食感に。
レンジでチンすれば、手軽に食べることができます。
江差町や厚沢部町の道の駅で販売されているので、おみやげにどうぞ!
2つの郷土菓子の共通点
べこもちとこうれんの共通点、あなたはお気づきでしょうか…?
答えは、どちらも原材料にお米が使われています。
べこもちには白玉粉(もち米)と上新粉(うるち米)、こうれんにはもち米。
日本人にとってなじみ深い食材が姿を変え、今もなお受け継がれているのです。
機会があれば、ぜひ味わってみてください。
【北海道の郷土料理】